片口さん
2015年10月22日 木曜日
なぜかこの片口という器の形に惹かれます。
片口の用途は、酒を注ぐ、つゆを注ぐ、タレを注ぐなどありますけれど、
むしろそんなこと以外に使うことの方が多い。
注ぎ口を必要としない使い方。
ヨーグルトを食べる、菜っ葉のおひたしやお漬物を盛る、ナッツを入れる、
花を活ける、などなど。
注ぎ口というくちばしのようなちょこんとしたものが備わるだけで
静かな円の均衡が破られて風穴があき、そこからやさしい風が流れ込む。
なんとも愛嬌のあるその形が発する言葉は、
「お気楽に」とか、「ご自由に」とか、
はたまた「フフフフフ」ってただ笑っているような。
とりわけ関太一郎さんの片口は素敵な子ばかり。
日々お気に召されてお嫁に行ってます。