Archive for 9月, 2012

十五夜お月さん · 2012年9月30日 日曜日

今日は中秋の名月。

残念ながら、台風接近でお月見は叶わないみたい。

 

先日、家の高窓を掃除するのに初めて屋根に登ったところ、

その眺めのよさに魅せられてしまい、

「よし、今度の中秋の名月は屋根の上でね!」と

今年は家族で屋根の上でのお月見を企んでいたのです。

あー、残念。

 

風が強くなって、ブラインドが大暴れし始めたので

夫は台風に備え、庭先の物を片付け始めています。

私は、といえば、せめて気分だけでも、と思い月見団子を用意しました。

そのそばから、手づかみで団子をほおばる息子。

風情も何もあったもんじゃない、今日の十五夜。

 

 

 

 

 

ハコニワの森、無事でした · 2012年9月29日 土曜日

「ハコニワの森」の危機話に、多々ご心配いただきまして、ありがとうございます。

実は…結局2,3本の木が切られただけで、事なきを得ました。

大袈裟でスミマセン。

 

昔、兄から「おまえは過度の一般化をしすぎる人間だ」と偉そうなことを

言われたことがありまして…。その時は「何、それ?ふーんだ」

と素直に聞き入れられなかったのですが、

それがある時「人はたったひとつの事実から、あたかもそれがすべてであり、

全体を決めてしまうゆがんだ心理がある」という意味だと知り、

なるほど私は過度の一般化が服を着て歩いているような人間だわ…。

と反省したのでした。

それ以来、自分が何かしら極端な結論に達する前に、

「過度の一般化」かどうか自問自答するようにしていたのです。

しかしながら、ことハコニワの事になりますと、「過度の一般化」オンリーな状態です。

それだけ思い入れがあるって事で、お許しいただけますでしょうか?

 

さて、話変わりまして、うだまさしさんのムタナ、レタナの前で

しばし立ち尽くすお客様多いです。

そして、昨日ご来店下さって、欲しい気持ちがMAXに達したお客様が

今日お持ち帰りになりました。

「やっぱりみんな良いと思ってくれると思ってたんだー」と

私、心の中でまたまた過度の一般化状態。

でも、そういう気持ちって、店主としては大切な気もするし。

 

ハコニワ、今週はこれでおしまいです。

台風が近づいているそうな。

明日の中秋の名月は見られそうにもありませんが、せめて月見団子だけは

たらふく頂くことにしましょう。

また来週、水、木、金、土、openします。

ぜひ遊びにいらして下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハコニワの森 · 2012年9月27日 木曜日

いつもご自宅の庭のめずらしくて楚々とした花を

ハコニワに届けて下さるご近所のMさん。

今回は、ススキ、ヌスビトハギ、ムラサキシキブ、クロバナヒキオコシ、

チョコベリー、その他、秋の草花いろいろを籠に生けにきて下さいました。

いろいろな方に支えられて、ハコニワ幸せものです。

 

今日は通りぬける冷たい風が店内のススキを揺らしているとなりで

秋冬に向けての計画を練っていましたら…

「ハコニワの森」からけたたましいチェンソーのような音が!

「ハコニワの森」とは、いらして下さった方はご存じでしょうが、

庭の向こうに広がるありがたい雑木林のこと。

あくまでも借景ですが、私が密かに「ハコニワの森」と名付けております。

そこにクレーン車のようなものまで現れて、どうやら

木を何本か伐採しているようです。

えーっ!お止めくだされー。切らないでー。

今日1日その工事の行方にハラハラドキドキで何も手につきません。

まさか森が無くなることはないでしょうが、どうか、どうかこの風景を

お守り下さい-。

雨が近づいているせいか、「ハコニワの森」の木が、

風で大きく揺れているのが見えます。

まるで抵抗しているかのように。

これは大問題。しばらく目が離せません。

 

 

 

 

 

レタナ・ムタナ · 2012年9月26日 水曜日

ハコニワで木の器やカッテイングボードなどをお取り扱いしている

うだまさしさんから、またまた素敵なお品が届きました。

その名は「ムタナ」「レタナ」。

サクラとクルミの木でできた素敵な飾り棚です。

上の写真はカタカナのムの字の形だから「ムタナ」

下の写真はレの形だから「レタナ」

どちらも、すっきり、良いかたち…。

 

インテリアまわりのことが大好きで、インテリア雑誌や住まいに関する本が

愛読書の私ですが、しょっちゅうしている模様替えは、もはや

やり尽くした感もあり、今持っている家具以上の物は必要もないし。

けれど、何か、心ときめくことができないかな?と思っていたら

この棚が現れた!

取り付けが簡単なのも魅力です。この私でさえも夫の手を借りずにできたのです。

自立したおばちゃんになれてうれしかった。

 

かなり重量のある物を乗せるのは無理でしょうが、ペットボトル1本ぐらいの重さは大丈夫。

かといって、ペットボトル乗せる方はいませんよね?

ここに似合うのは季節の花だったり、お気に入りの写真だったり、

ジャケットがかっこいいCDとか、いつも見ていたい器なんかが

そっと置かれるてる感じ…いろいろ想像が膨らみます。

ちなみにうださんは、愛猫をのせるなんて無謀なことをされてましたが平気だったみたい。

 

おうちのどこかで、なんとなく殺風景な壁があったり、

インテリアに一捻り加えたいという方、ぜひぜひ一度ごらんください。

「レタナ」w42センチ d7センチ   5250円

「ムタナ」w54センチ d12センチ    7140円

どちらもサクラとクルミの2種類あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

スモーキー · 2012年9月25日 火曜日

朝起きると、ひんやりした空気。

この空気を感じる頃に、この器をご紹介したいと思っていました。

スモーキーブルーとスモーキーグレイの間のような

とても美しい灰釉の器。

葉山で作陶している安江かえでさんの器です。

 

松本クラフトフエアでの出会いから4ヶ月。

満を持してご紹介できました。

安江さんのお話では、ご近所さんから手に入れた灰や

ご自宅の土などを使って作った灰釉を使っているので、

その時々で色のニュアンスが少しずつ変わってくるそう。

 

一見素っ気ないくらいのシンプルな佇まいですが、

品の良さと柔らかさ、ジワジワと心惹かれる魅力があります。

松本で、何度も何度も彼女のテントの前を行ったり来たり…

そのたびにジワジワと好きになって、離れられない気持ちになったのでした。

飾らないけど、かっこいい。そして、ずっと飽きない。

そんな器だと思います。

 

ハコニワ、今週も水曜から土曜日までの営業です。

少し秋めいた店内で、安江かえでさんの器をぜひ

ご覧くださいませ。

(安江かえで 七寸鉢 5250円  マグカップ 2625円)

 

 

 

お土産 · 2012年9月24日 月曜日

夫が福井出張から戻りました。

夫はとても食いしん坊な人。

出張のたびに美味しいお土産とともに

帰ってきてくれるので、いつも「今回は何かな?」と

首を長くして待っているのですが…、

昨夜遅く、押し寿司や、鯖寿司を両手にかかえて帰宅。

そして金沢の近江町市場から宅配で魚の干物が届きました。

いろいろな姿形の魚、見ているだけでも楽しくなります。

今日は日中は多少暑くなりましたが

空気はすっかり秋をおびて、

魚の干物と新米の夕食がしっくりくるのではないでしょうか。

楽しみ、楽しみ。

その前に、今からひとっ走り、日本酒を買いに行ってこようかな?

 

 

 

 

 

 

 

ジーン… · 2012年9月22日 土曜日

今日二つ目のブログアップ。

うれしかったので、どうしてもこの気持ちをお伝えしたかったのです。

昨日のブログを見て下さったお客様が今日ご来店。

「昨日ブログを見て来ようと思ったけど、仕事で来られなくて今日来ました」って…。

昨日の私の寂しげな様子、わかってくれたのーー。(っていうかバレバレですね)

うれしかったです。

おまけに「ここに来るのが楽しみです」って…。

その言葉だけで、私はあと1ヶ月ぐらい、いや2ヶ月ぐらい前向きになれると思います。

ありがとう。

籠好きのお客様。

まだお名前聞いてませんね。

ハコニワ閉めながら、ジーンときてます。

 

 

 

 

家造り · 2012年9月22日 土曜日

ハコニワは自宅に併設したショップです。

というか、自宅の一部がショップになるような設計をしていただいたのですが、

その設計・監理をして下さった建築家ご夫婦「時空遊園」さんが

今日訪ねてきて下さいました。

現在設計中のお施主さんに、我が家の螺旋階段を見ていただきたい

ということで、そのご家族もご一緒に。

 

その施主のご夫婦のキラキラした眼差しが、希望にあふれていて

とても幸せそうで、家を建てる頃の自分たちのことを思い出しました。

 

住まい作りは、自分の中の価値観を掘り起こして、ふるいに掛けて、

そこに見えてくるものをカタチにしていく作業。

その作業はたまに夫婦で侃々がくがくもあったし、諦めることもあったけど、

決して辛いものではなく、楽しさにあふれていたような…。

そして、なによりも建築家が、私たち家族のありようを

しっかりくみとって下さったので、

とてもスムーズに気持ち良く進めることができました。

 

初めて「時空遊園」の事務所に伺った時、

本棚に並ぶ資料や、その並び方がとても美しくて

「このセンス、とっても好き」と思ったことが印象に残っています。

そして、出して下さったお茶の器が、偶然にも我が家と同じ作家さんの物だったり。

そんな小さなことが、私たち夫婦にはとても大切なことに感じました。

誠実なお人柄だけでなく、言葉にするのは難しい感覚的な部分を信じることができた点でも

貴重な出会いだったと思います。

 

改めて、今日もハコニワでお気に入りの器を見つけて下さる様子を見ていたら、

やはり「好きな物が似ているのだな」とうれしくなりました。

 

家造り。四六時中図面を見つめ、模型を触り、工事現場に毎週末通って

夢を膨らませていた頃が懐かしくいとしい。

さ、これからもキレイに掃除して、傷んだところをこまめにいたわって、

味わいが増していくのを楽しんで暮らしていこうと思います。

 

 

雨の日 · 2012年9月21日 金曜日

やんだと思った雨がまた降り出しました。

今日は涼しいので、エアコンをかけずに窓を全開にしているせいか、

鳥のさえずりやらカエルの鳴き声やらカネタタキの音などが重なって

BGMのチェロの音がかき消されてしまうほどです。

あ、雷までどこか遠いところで轟いているし。

 

先ほどひとり、近くのお客様が来て下さっただけで、

寂しいハコニワなので、

手持ちぶさたに花の写真を撮ってみたり、

自宅のキッチンに行って、アサリの砂抜きなんかやってみたり、

だんだん雨も本降りになってきたようだから、

本格的にクラムチャウダー、作り始めてもいいですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇イチゴ · 2012年9月19日 水曜日

苔屋さんのソロの木の盆栽の片隅から、いつの間にか

ながーく蔓を伸ばした蛇イチゴ。

気づいたら、かわいい実がひとつなっていました。

これっぽっちの赤い実が、どんよりした雨まじりの日に

ポッと明るさと健気さを運んできてくれています。

 

今朝は、地元の情報誌が10月に発行する「お散歩MAP」に

ハコニワが掲載されることになり、カメラマンさんが撮影に来てくれました。

これでハコニワも、たくさんの方の目に留めていただけるかも

しれませんぞ!

 

OPEN以来、何度も訪れて下さる方々に

「この店は自分だけ知ってる隠れ家にしたいから、あまり人に紹介したくないような気がする」

と、言われることがあります。

それは、とても上等な褒め言葉をいただいたな、と心の宝箱にしまった上で、

「いえいえ、ぜひお友達に紹介して下さいませ」と

せつにお願いしたい店主なのでした。

 

野原にひっそり実る蛇イチゴのような存在に、心情的には憧れますが、

ハコニワはもう少しだけ目立って、もう少しだけ多くの方に知ってもらえたらな、

と思うこのごろなのです。