Archive for 8月, 2012
おわら風の盆 · 2012年8月31日 金曜日
ハコニワでお取り扱いしている、富山は八尾の桂樹舎の文庫箱。
お客様からご友人への贈り物にしたいとのお話を受けました。
ちょうどご要望の大きさの物が在庫切れしていたので、
さっそく桂樹舎さんへ注文の連絡を…。
電話の向こうはなにやらバタバタとお忙しい様子。
「明日からおわら風の盆なので…」
そう、八尾と言えば「おわら風の盆」で有名なところです。
「9月1日から3日は風の盆なので、いろいろお休みさせていただくんです。」
というお返事。
それなのに、無理を受け入れて下さり、少し送っていただけることになりました。
なんと間が悪い注文をしてしまったものか…
先方の都合も考えずに申し訳ないことをしてしまったな、と反省です。
八尾の方にとっては、風の盆は何よりも大切な行事、
今頃は祭りの準備で大わらわでしょう。
二百十日の風の厄日に風神鎮魂と豊作祈願をする「風の盆」は
元禄の頃から伝え守られてきた祭りとか…
格子戸のある店や土蔵造りの民家が建ち並ぶ風情のある町並みが
祭り一色になるのを想像してみます。
手漉きした和紙を型染めして、丁寧に丁寧に仕上げられた桂樹舎の文庫箱。
作り出されたモノの背景にあるその土地の郷土や文化、
作り手のことにまで想いをはせると、
もっともっとそのモノの価値を理解できるし、愛着がわいてくる気がします。
そして、そういうことが感じられるモノが私は好きで、
ハコニワでも紹介していきたいな、と思います。
(桂樹舎 文庫箱・小 3150円 )
新学期 · 2012年8月30日 木曜日
お昼に冷え冷えの梨をパクリ。
今朝冷蔵庫に入れたばかりなのに、とてもいい感じに冷えています。
「そうかー、なるほどなるほど」とほくそ笑む私。
なんてったって、今日から冷蔵庫をパカパカ頻繁に開ける輩がいなくなったので
何もかも冷え冷え!
冷蔵庫までが心なしかうれしそう。
そう、今日から夏休みも明けて、新学期の始まりなのだ。バンザーイ!
今朝の息子たちは「あーあ、今日から学校か」とぼやきながら出て行きましたが、
送り出した夫と私は「静寂がもどってきたね」と微笑みを交わしたのでした。
夏休み中に益子のえきのり子さんが1年生のかわいい娘さんを連れて
器を届けに来て下さいました。
えきさんはまさしくこの器のような佇まいの方。とっても優しいお母さん。
夏休み中は作陶を少しお休みして、娘さんとの時間を大切にしていらっしゃるようでした。
そんな心優しいお母さんでも今頃、新学期バンザーイ!と言っているかな?
今日はとても穏やかな声で「おかえり」と言えそう。
梨も冷たく冷やしておくからね。
(えきのり子 刷毛目台皿 φ15センチ H5センチ 2625円)
青柳憲儀 鎬フリーカップ · 2012年8月28日 火曜日
昨日のブログでヨーグルトを盛りつけている器に関して
お問い合わせをいただきました。
ブログを見て下さって、気に留めていただけるのはとてもうれしいこと。
ありがとうございます。
改めまして、ここにご紹介したいと思います。
先日入荷した青柳憲儀さんの鎬フリーカップです。
お茶はもちろん、ヨーグルトやアイスクリームやぜんざいなどもとても合います。
私は蕎麦ちょこにも使ってますし、
小さめのスープカップや小鉢としても使えそう。とにかく万能選手。
そして、お値段も1680円と親しみやすい感じもうれしいのです。
さて、また明日から土曜日までハコニワ、オープンです。
今週からモロッコのドーム籠やウガンダの籠、青森のアケビ籠などを
お値下げさせていただきたいと思います。
ご来店をお待ちしております。
恋? · 2012年8月27日 月曜日
朝ごはん。無花果ジャムをヨーグルトに添えて…
うーん美味しい!
今日もまたまた無花果を買いに行きそう。
それにしても、今朝も早くも灼熱地獄。
暑いのはもちろん嫌。
しかしそれよりもむしろ毎日毎日お天気が全く変わらないことが
気に入りません。
晴れたり曇ったり、風が吹いたり、雨が降ったり。
暑い日もあれば、涼しい日もある。
そういう変化がほしいのです。
せめて夕立が来てくれたらな。濡れたアスファルトの匂いが大好きだ!
などと息巻いていたら、
我が家に滞在中のアマガエルさんには変化が訪れました。
多少肥えました。でもそれだけではありません。
なんと近くにお連れ様が!
私はてっきり「これは恋?」と思い、夫に話したところ
蛙は春頃に水辺で恋をするそうで、今頃、ましてやこんな場所では
ありえないと笑われました。
それにしても、ここ、そんなに居心地いいのかな?
夕立がきて、この子達が「ケロケロケロケロ」と喉をふるわせているのを
見てみたい…。
鈴木宏美さんの器 · 2012年8月25日 土曜日
処暑を過ぎたというのに、暑さがますます勢いづいている土曜日です。
外の灼熱地獄はあまり見ないようにして、さぁ、入荷した器のご紹介とまいりましょう。
ハコニワ、オープン以来ご好評いただいている益子の鈴木宏美さん。
大皿料理が盛りつけられる8寸皿と、銘々皿として重宝な5寸皿が入荷しました。
外側は鉄釉でチョコレート色のような深いブラウン。
内側がザラッとした質感の粉引き。
そう、外と中との釉薬を掛け分けている手の込んだ器です。
粉引きの部分はクリーム色にヒビや焦げのようなところがあって
それがとてもシブイ。深さを添えてくれています。
こんなシックな器を見ていると、こころから秋が待ち遠しくなりますなー。
でも私、こんな毎日の中にも小さな秋を見つけ始めています。
昨晩のおかずは新物のサンマの塩焼き。
庭にひっそりと咲いたホトトギス。
巨峰も美味しくなったしね。
確実に夏は終わりに向かっている…。だからガンバロウ。
(鈴木宏美 掛け分け八寸皿 3570円 五寸皿 1890円)
無花果 · 2012年8月23日 木曜日
昨日スーパーにイチジクが並んでいました。
イチジクは漢字で「無花果」と書きます。
この漢字の並びが何故か私の琴線に触れるのですが、
その形と色合いも大好きなので、すぐさまカゴに入れました。
やさしいカタチ、奥ゆかしい色遣い。
とりあえず買ってきた日は、1日観賞することにします。
そして、次の日にひとつだけそのまま食べて、
残りはジャムにしてヨーグルトと一緒にいただくことにしましょう。
この季節、なかなか庭先の花を生けても保たないので
果実を飾るのもいいかな、と思い
ハコニワの中で無花果がいちばんキレイに見える場所を探したら
ガラスのコンポートの上に落ち着きました。
その一角は空気がまるで違うようで、なんどもその前に行っては
「美術館で静物画を見ているみたい」と感動していた1日でした。
こちらのガラスのコンポートはお皿の部分がすりガラスの輪になっていて
とても素敵ですので、ぜひご覧下さいね。
(徳間保則 コンポートφ18センチ H10センチ 6300円)
豆皿4種 · 2012年8月21日 火曜日
南蛮船、南蛮人、千鳥、ポット。
目に涼しげな染付の豆皿が4種揃いました。
森香織さんの愛らしい絵付けです。
何かが盛りつけられている時はわからないけれど、
食した後に、なんともかわいらしい絵付けが現れるというのも
素敵ですよね。
さてハコニワは、また明日から水木金土、オープンです。
あと一週間は猛暑が続くと、ニュースが伝えていますね。
お出かけするのも二の足を踏んでしまうほどの日差しですが
ぜひハコニワに涼みにいらして下さいませ。
(森香織 豆皿 φ9センチ 1375円)
イタリアンと窓掃除 · 2012年8月20日 月曜日
実家の両親が、ボリュームたっぷりのイタリアンのランチコースを
私と息子達にご馳走してくれるというので、
気になっていた窓掃除を午前中にいっきに片付けちゃうぞ!と
朝から重い腰をあげて取りかかりました。
掃除は嫌いではないけれど、こと窓掃除に関しては見て見ぬふりの日々。
風通しの良さと眺望の良さを望んだら仕方のないことではありますが、
我が家の窓は大きくて数も多い。
脚立を上り下りしながらの掃除は重労働で、半日は軽くかかってしまうのです。
でも、今日こそチャンス到来。今日こそ、窓掃除!
そもそも私は生真面目人間。
「試練を乗り越えなければ、美味しいことにはありつけない」
という強迫観念に支配されたちょっとかわいそうな人。
目の前に人参をぶら下げられたら、とりあえず頂く前についつい自分にノルマを
課してしまう性分。
そのかわいそうな性分を利用しての窓掃除なのです。
やっとのこと午前中に終わらせて、ホッ…。
体中びっしょり。
これで美味しい物をたらふく食べられるぞ!
そしてめでたく心置きなく頂いてまいりました。
しかし、午後は…
あまりにも胃の方にばかり血液が集中してしまって、
何もできずただボーッとしております。
なんだかな。
土曜日の夕暮れ · 2012年8月18日 土曜日
土曜、夕方5時過ぎ。
ハコニワを閉め、苔屋さんの盆栽たちを庭に出し水遣りをしていると
どこからともなく盆踊りの音。
「ゆく夏」の感じ、ヒシヒシ。
今週のハコニワはこれでおしまい。
「この時間の一杯がたまりませんなー」と
キッチンに立ったまま左手にハイボール。
右手はミニトマトを次から次へと口へ運んでいる私。
このトマトは昨日お客様からいただいた家庭菜園のもの。
味が濃くてとっても美味しいのです。
それにしても、蒸し暑い一週間でした。
暑さに負けず、ハコニワを思い出して、
「行ってみよう」と思ってくださる方がいてくれること、
本当にありがたいこどだな-。
そんなことを思いながら、そろそろ夕食の支度。
そして、また来週。
処暑 · 2012年8月16日 木曜日
今日の空。見事なうろこ雲。
うろこ雲って秋の雲ではなかったでしょうか?
暑い暑いとぼやいても、季節はそろそろ二十四節気でいえば「処暑」。
厳しい暑さがやわらいで、少しずつ秋にむかっていくそうです。
ここ数日は、昼間の猛暑とはうってかわり、夕方から晩にかけて吹く風が心地よくて
エアコンを止めて窓を開けました。
ハコニワを閉めてから、夕食の支度に取りかかる前に
乾ききった庭木と芝生にスプリンクラーで水を遣るのが
私の今の小さな楽しみ。
ジワジワワーと冷たい井戸水がしみわたっていくのを感じていると
その日の小さな悩みや心の棘が消えていくような。
本日所用があって15時で店じまい。
昨日も今日も、「ずっと来たかったけど、やっと来ることができました」
と言ってくださるお客様がご来店。
お盆の週をお休みするかどうか迷ったのですが、
こういう方々とお会いできただけでも開けてよかった…。
そして、たった今、すごく会いたかった従姉が顔を見せてくれました。
太陽のような人。まわりをパーッと明るくしてパワーをくれる人。
今日も自分のことはそっちのけで、私に元気をくれました。
季節が変わったら、また笑顔で会いたいな。