You are what you eat

2015年10月13日 火曜日

 

私の父も夫の父も患っています。

二人ともたくさんの薬を毎日服用しているのを傍らで見ていて

どうしようもない違和感を感じていました。

私は医学の勉強をしたわけではないので、

声を大にして、「それおかしくないですか?本当に大丈夫?」とは

正面切って言えない。

もうすぐ80歳を迎える病を持つ老人に対し、対症療法をすることが

決して間違っているとは言えません。

けれど、このもやもやした気持ちの着地点を見つけたくて

最近、東洋医学について書かれた本を少しだけ読みかじっています。

そこで出会った本、「からだとこころの環境 伊達伯欣著」から

多くの気付きをもらった気がしています。

 

自然の摂理に反していることは、やはりそのしっぺ返しが来る。

それは誰に教わらなくても、私の中に大きな怖れとしてあって、

今までいろんな選択をする場面での、抗えない物差しだったと思います。

時代の流れに押し流され生きてく中で、耳をふさぎ目をつぶろうとしても

どこからかこの物差しが現れ、それに沿わない方向へ行こうとすると

どうにも居心地の悪い違和感となって私を立ち止まらせます。

今まさにその違和感がふくらみすぎてモヤモヤしていました。

何を食べようか?医療とどう付き合うか?これから死ぬまでどう生きようか?

そんなことをしっかりと考えて気持ちを固めたいな、

与えられるを漫然と受け入れるのではなく、自ら選び取りたい、

もっと勉強したいなと思っています。

 

ひとまず今日できること、「You are what you eat」という言葉を胸に

食事を作る。

私が作るものは自分の食べるものにはとどまらず、夫と息子たちを形作っていくもの。

かといって神経質になりすぎるのもいかがなものですが、

旬のもの、そしてなるべく地場のものを使って心を込めて作る。

それを作家さんが一つ一つ心を込めて作った美しい器に盛りつける。

そこをきちんとやりたいと思うのです。

そして、ハコニワがそんな器との出会いのほんのほんのほんの一助になるように。

(ハコニワ、今週も水曜から土曜の営業です!)

 

すごくしっくりくる本と出会ってしまった感動で、

こんな独りよがりな思いで胸が熱くなり、ブログにまで書いてしまいました。

すみません。

 

柿と蓮根とインゲンのゴマ和え、そこにカボスをギュッと。

器は関太一郎さんのオリーブグリーンの浅鉢。

この色、たまらなくいい。

 

 

 

 

 

 

 

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