5時過ぎ

2014年5月3日 土曜日

5時に店を閉めてから、草取りの時間。

息子達も随分と帰りが遅くなったので、夕食の準備までの時間に

ひと仕事できる今日この頃。

手袋をして、草刈り鎌や根こそぎ抜ける道具などを用意してみるものの、

いつの間にか素手で草を抜きはじめるのが常。

草をつかみ指先をくねっとひねるようにして根っこまで抜けたときに

直に伝わってくる感触といったらたまらない!

そのかわり、手はますますごつくなるばかり。ネイルなどという華やかなものとは

もはやおさらばでござる。

そんな中で、ドクダミだけは抜こうか残そうかいつも迷ってしまう。

母が漢方薬局でドクダミを買ってきてドクダミ化粧水を手作りしているので、

いっそのことこのドクダミを使ったらどうかしらん?と思ったり、

実はドクダミの白い花の形が私は好きで、よく店や家の中の小さな花器に

生けたりしているということもある。

先日読んだ大貫妙子『私の暮らしかた』には、

広島に原爆が投下されたときにそばに生えていたドクダミを食べて

生きのびた人がいることを知ってから、

原発反対のスタンスの彼女はドクダミを抜かないようにしていると

書いてあった。

そんなことを思いながら、私もまたドクダミは保留としてしまう。

ひとしきり土に触れると、気持ちがすーっと静かになるから不思議。

さぁ、泥だらけの手を洗ったら冷蔵庫へ直行。

つまみになりそうな物を手っ取り早くかき集める。

タラコの佃煮、フキの煮物、朝食の残りのサラダ。

そんなもので十分十分…。

ブログで紹介したばかりの古真舎・齊藤さんのパン皿7寸は

酒の肴プレートに早変わり。

白ワインを一杯だけ注ぎ、庭へもどる。

鼻先を通抜ける夕暮れ時の風は、癒やしの風。

今日も一日ご苦労さま~。

 

 

 

 

 

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