得ることは抱えること

2013年11月14日 木曜日

息子が「痛い!」と大きな声で叫んで、

そして、足の裏に刺さった小さな物体を見て、「これ、歯だよ!」と

私に見せた物は、先が鋭くとがったさな小さな小さな猫の歯でした。

猫も乳歯が抜けて永久歯へ生え替わるのです。

 

麻と麦は体もずいぶん大きくなったし、何もかも見透かしているような目をして

人間を見ていることがあってドキリとしたり。

大人に近づいていることを実感する近頃ではありましたが

いよいよ来週末に避妊手術を受けることになったのです。

手術の予約を入れてからの私は、オロオロゾワゾワ…

不安で何をするにも気もそぞろ。

夫や息子のことでもこんな気持ちになることって滅多にない。

(家族よ、ゴメン)

こんな柔らかな白いお腹を切るのかと思うと…嗚呼、もう胸が苦しいわ、

脈拍が上がるわ…。

手術はおろか、「手術前の12時間は何も食べさせてはいけませんよ」

という獣医さんの言いつけに対してさえ、

「そんなことできるかな…」とまったく自信のないダメ人間に

成り下がっております。

 

麻と麦という温もりを得た時から、それ以上に麻と麦の痛みやら悲しみも

抱え込んだということなんだって、最近気付きました。

 

 

 

 

 

 

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