竹籠
2013年8月1日 木曜日
竹籠作家のハチタスニ・今泉可南子さん。
臨月のお腹を抱えて、納品に来て下さいました。
お産を間近に控えても、ご本人はいたって平常心。
産後休むと決めてもいないし、いつから復帰しますとも言ってない。
もしかしたら、赤ちゃんにお乳をあげながら、竹籠を編み続けているんじゃないかしら、
と思わせるようなしなやかさを感じます。
そうは言っても、赤ちゃんを連れてまた納品に来て下さるまでには
少し間がありそうなので、いつもより多めに竹籠をお預かりしました。
作品は作家さんに似ているな、といつもいつも感じるけれど、
大きなお腹を抱え、じゃまた!と帰って行く彼女を見送っていたら
彼女の作る竹籠そのもののような気がしました。
冷たいお蕎麦、おにぎりとお漬け物、焼きたてのパンが似合う籠。
物入れに使いたい籠、浴衣やら麻の服に似合うバスケット。
ずっとそばに置いておきたい、飽きのこないものばかりです。
「籠」と「身籠もる」の字が同じだって、今ふと気付きました。
それがどうした?っと思われそうだけど、
シミジミしちゃうなー。かなりウェットな性格なもんで。