雨の朝

2013年4月2日 火曜日

しとしと雨の朝。

今日もおでましのノラちゃん。

年明け頃から我が家にたまにやってきていた子がだんだん3日に一度になり、

2日に一度になり、近頃は毎日顔を出す。

色白で、奥ゆかしい感じの子。

初めて見たのはこの子が腰を丸めてうずくまっている後ろ姿。

朝ブラインドを開けた時に飛び込んできたその姿は、

亡くなった母方の祖母が猫に生まれ変わって訪ねてきたにちがいない、と思うほど

佇まいが似ていて、なにか深い縁を感じてしまっています。

今日はきれいな毛並みがそぼ濡れて、寒々しいのが気に掛かる。

それにしてもこんな日は、庭の木々のなんとうれしそうなこと!

この土地に住み始めて3年目。

新築当初に植えた樹木がこの春はちょっと違う。

はじめて蕾を持ったり、幹が伸び伸びとしていたり、命のほとばしる感じがそこここに

現れて、

この早春に植えた小さな苗木も根付き、初々しい葉をたくさん開こうとしています。

  

風がとても強いこの地形に住み始めた当初は、

私たち家族同様、植物もとまどったり、くじけたりしているように見えたけれど

3年目にしてやっとそれを受け入れ、根を下ろし、前向きになり始めているのだな、

と感じます。

お隣さんの山桜の大木が今まさに満開。

我が家の子供部屋から望める景色はほんとうにうっとり。

ソメイヨシノとは違った、ほんのりとした色合いと地味さが

何とも言えずよいものです。

今朝の次男(ガラにもなくロマンチスト)は、なぜか子供部屋にお吸い物を持ち込んで、

この景色を見ながらベッドの上で「ズズズ…」と飲んでおりました。

彼にとっては、そんな気分なのでしょう。

私も洗濯もそっちのけで、庭ばかり見ています。

 

 

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