蕗味噌

2013年3月3日 日曜日

 

ハコニワお休み中。

店の片隅の木瓜(ボケ)の蕾が人知れずほころび、可憐な花を咲かせていました。

 

久しぶりに予定が何も入っていない日曜日。

父を見舞った後は、たまった家事を片付け、ソファでうたた寝。

やりたいことはたくさんあったものの、またまたその半分ほどもできなかったのでした。

 

こんな私とはうらはらに、実家の母は毎日朝から夕方まで父に付き添いながらも、

家に戻ると夜な夜な台所に立ち、何かしらこしらえています。

今日私が受け取ったのは「蕗味噌」。

もう、ふきのとうが顔を出す季節なのですね。

娘としては夜ぐらいは母にゆっくり休んで欲しいのに、

「どんな時でも何か作らなければいられない。そうしたいからしているの」と。

 

雨にも負けず、風にもまけず、雪にも夏の暑さにも負けず、毎日台所に立ち、

家族や自分のために美味しいものをこしらえる。

そんな人に私はなれるのだろうか?

 

母は決して「メンドクサイ」を言わない人。

だから私も「メンドクサイ」という言葉を、まずは減らしてみることにしよう。

それが来月の誕生日までの目標です。

少しだけ目標に近づいて、ひとつ年を取ろうかな…と。

 

蕗味噌を盛りつけたのは、小野悦子さんの小さな小さな四角小鉢。

野趣が感じられるものが似合う、温もりのある器です。

 

 (小野悦子  四角小鉢 5.5センチ四方 h3センチ  840円)

 

 

 

 

 

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