その5 思い出ミネストローネ
2012年10月9日 火曜日
ミネストローネには、たくさんの思い出があるのです。
我が家の中学生の長男、今でこそ「そこまで食べる?」とびっくりするほどの
食欲を見せ、背丈も夫と同じぐらいに育っていますが、
小さい頃から小学校高学年頃までは、悲しくなるぐらい少食、偏食で
食事に関しては、とても心配な子育てでした。
特に野菜は食べられるものの方が少なく、幼い頃はなかば無理矢理に
口の中にねじ込んでいた私。
汁物に入っている野菜だけは辛うじて食べてくれるので、
当時は具だくさん味噌汁と具だくさんスープの日々でした。
あまり不平不満を口にしない夫がある日、「具がシンプルな味噌汁が飲みたい」
とつぶやいた事もあったなー。
このミネストローネに、恐竜や動物のマカロニを入れると
楽しそうに食が進んだ小さな息子のことなどを思い出しながら
今もコトコト煮込んでいます。
私のあの苦労はいったい何だったんだろう?
タイムマシンがあったら、今すぐあの頃の私に「大丈夫。そんなに心配することないよ」
とワインの一本でも差し入れしてあげたいな。
(思い出ミネストローネ 器 鈴木宏美 3360円)