市村富子さん

2015年4月28日 火曜日

エンジュの小箱

先週で企画展も終わり、今週からいつものハコニワに戻ります。

ウキウキソワソワ賑やかな企画展ももちろん楽しいですが、

ひっそりのんびりとした空気のハコニワに戻るというのも、

実は私としてはまんざらでもありません。

 

さて、そんな落ち着いた雰囲気の中でご覧いただきたい作品があります。

先月から少しずつ展示させていただいている木工作家、

取手市在住の市村富子(ヒサコ)さん。

大学で漆芸と木工芸を専攻された若手の女性。小さな女の子の子育てをしながら

少しずつではありますが、物作りの情熱をフツフツさせている方。

りんごの木の匙

紅柄柿渋の小箱・アカシアの小箱

たねのボタン

カリンのボタン

市村さんの作品は唯一無二のもの。

機械を使わずに、手のみで形づくられていくフォルム。

そのひとつひとつのものが放つオーラというものを

感じずにはいられません。

クルミの盆

子供匙 クルミ 柿渋仕上げ

めんとり椀 

トチの菓子鉢 柿渋仕上げ 虫食いの後がそのまま作品に…

彼女の想いがゆっくりと醸成され、作品が生み出されていることが

ひしひしと感じられるのです。

オイルで仕上げたもの、柿渋、漆で丹念に仕上げたもの。

色々な仕上げの手法を取り入れていて、そこがまた魅力です。

ぜひともご来店の際は市村さんのとっておきの作品をお手にとってご覧ください。

 

市村さん、割れた器などを修復する「金継ぎ」のお仕事もしています。

お気に入りの器を割ってしまったけれど、なんとか修復したい

という方がいらっしゃるでしょう。

当店でも以前から金継ぎのお問い合わせを受けることもありましたが、

今後は、市村さんにお願いできることになりましたので、

ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

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