繕う

2013年4月21日 日曜日

寒い…。

4月の後半だというのに、秩父や仙台や会津では雪が降っているとニュースが伝えています。

こんな日はどこに出掛ける気にもならず、チクチク繕いもの。

このバッグ、10年程前にミュージアムショップで一目惚れして買った

布物作家さんの物。

今は人気作家さんとなって、いろいろなギャラリーで個展が開かれているみたい。

当時ははじめて聞くお名前でしたが、小一時間このインパクトに放心状態。

一度は買わずに家に帰ったけれど、もう居ても立てもいられず、

翌日またショップに駆け込んだ私です。

そして、10年使ううちにアチコチほころんだり、すり切れたり。

その度に私の恥ずかしいほどの拙い補修がなされ、いつの間にやら別のもの。

 

作家さんとしては、「あれまー、こんなにされちゃって…」とお嘆きになるのか、

はたまた、「こんなになるまで、使い込んでくれてありがとう」と思って下さるのか、

聞いてみたい気もするし、聞くのが怖い気もするし。

 

しかし、そんな作家さんの気持ちはそっちのけで、今日も持ち手がすり切れた場所を

麻の布でカバー、緑のステッチを施すという大胆かつ図々しい技で繕いを

強行してしまった私。

今となっては、着古した大好きなシャツやら、子供の幼稚園時代のランチョンマットなど、

ところどころに私の思い出深い布が加わって、もはやかなりの一人歩き。

作家さんと私の「勝手にコラボバッグ」はこれからも暴走し続けるのです。

作家さん、やっぱりゴメンナサイ。

 

 

 

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