サクラの一人膳
2013年3月15日 金曜日
金婚式を迎えられるお客様より、お祝いの引き出物のご相談を受けました。
そして選ばれたのは、高塚和則さんの桜の一人膳。
蜂の巣彫り(丸彫り)と木立(細彫り)を対にして、息子さん、娘さんご夫婦に
贈ることになりました。
うれしい時も悲しい時も、仲の良い日もケンカの日も、
夫婦は同じ食卓で一緒に同じ物を食べ続け、
他人だったふたりがいつの間にか、どことなく似た雰囲気を醸し出すようになるのは
そのせいかもしれない…。
誰かのエッセイで、そんなことが書いてあったことを思い出しました。
50年という月日、くる日もくる日も食卓に並んできた老夫婦から、
かけだしの夫婦に桜の木のお膳を贈る。
そこには深い伝言が込められているような気がして、
よい記念品だと思うのです。
一汁三菜がのる程よい大きさ。
丹精込めた和食の日も、ちゃちゃっとカレーで済ます日も。
こんなお膳があったら、いい夫婦になれそうだ…
(高塚和則 サクラ一人膳 35センチ×27センチ 7350円 )