Archive for 3月, 2013
ワンプレート · 2013年3月11日 月曜日
ご紹介が遅くなりましたが、安江かえでさんの7.5寸の灰釉皿が入荷しています。
若草色とグレーの中間のような、スモーキーなとても美しい色合いで、
まさに早春にぴったり。
いやいや、夏も涼しげに見えるでしょうし、冬には凜とした美しさを見せてくれそうです。
7寸でも8寸でもない中間の7.5寸皿。
子供の頃愛してやまなかったデパートのレストランのお子様ランチ。
ワンプレートにハンバーグとチキンライスと、
生クリームとやけに真っ赤なサクランボののったプリン。
サクランボの種をずーっと家に帰るまで舐め続けていて
気持ち悪くなった経験あり。
その時から今日までずっとずっとワンプレートごはんにスペシャルな愛着を持つ私。
そんなワンプレートごはんの盛りつけに大切だと思うのは、やはり余白です。
7寸ではキツキツだし、8寸に盛りつけるほど品数がないから間延びするし。
で、7.5寸皿だといい具合に空間に余裕を持たせながらかっこよく盛りつけられる気がして
オススメです。
マグカップと合わせて、おやつの時間などにも、ぜひ!
(安江かえで 7.5寸皿 φ23センチ 3990円 マグカッップ 2625円)
ミモザの日 · 2013年3月8日 金曜日
今日は何の日か知っている人?
今日はミモザの日ですよ。
イタリアでは女の人にミモザを送る日なのだそう。
そう教えてくれたのは「うたうた12つき」さん。
昨年暮れに、ハコニワでのクリスマスリースのワークショップで講師を
お願いした「うたうた」さんが「あたたかな春が訪れますように」という
メッセージとともに素敵なミモザのリースをプレゼントして下さったのです。
たっぷりフワフワのミモザ。
春の香りが辺り一面に広がって、
心にわだかまっていた小さな悩みやら、澱のようなものが
溶け出して消えていくのを確かに感じました。
そして、今日はミモザの日とともに、国際女性デーだそうな。
かつては女性の権利や待遇の向上のために立ち上がった女の人たちがいたことを
心の片隅におきながら、
女ふたり、自分の好きなことを仕事にできる幸せと悩みを分かち合ったのでした。
黄色は明るさと元気をくれる色。
輪になって丸くなって、くるくる回り出して、良いことの連鎖がはじまるよ。
そんなふうに語りかけてくれるようなミモザのリースをありがとう。
蓋物 · 2013年3月7日 木曜日
青柳憲儀さんの新作、粉引の蓋物、2種類のご紹介です。
面取りの細工をしたものと、斜めの鎬がはいっているもの。
どちらもザラリとした質感で趣があって…
そして、この何とも言えないやさしげな丸みに心が和む~。
こんな蓋物に何を入れましょう?
朝食のテーブルだったら、
梅干し、ふりかけ、ちりめん山椒、佃煮というところかな。
お茶の時間だったら、シュガーポットとか、小さなチョコレートとか、
甘納豆とか上品なお干菓子なんか入ってる感じ。
そして、こんなふうに小さな豆皿と蓋物をならべて、お酒のつまみセットなんていうのも
よろしいかと思います。
蓋を開けたら、中から塩辛か?アサリの佃煮か?しば漬けか?ナッツか?カポナータか?
あー、もう口の中が酒飲みになっているー。
さ、もうすぐハコニワ閉店です。
多分閉めるやいなや、つまみ作りにとりかかりそう。
(青柳憲儀 蓋物 w9センチ h8センチ位 3150円)
男の子 · 2013年3月6日 水曜日
ここのところ、真工藝の鯉のぼりを買いに来て下さる方が多く、
そのほとんどが男の子のママかおばあちゃま。
そこで男の子談義に花が咲きます。
女には理解しがたい非常に不可解な言動をすることに、半ば呆れ、半ば微笑ましく思い、
そして「男の子ってやっぱりちょっとアホですよね」というオチがつき、
ウフフフ、アハハハ、笑い合いながら「じゃ、お互いアホに付き合いながら、がんばりましょ」
という感じでお別れします。
今日はつくばにいた時のママ友がハコニワに来てくれて、
男の子なのに全然アホじゃない、すっごく優秀な子供さん達の
エリート養成現場の話を聞いてしまいました。
「アホなところがカワイイんです」と笑っていて我が家は本当によいのかしら?
と焦りを感じずにはいられないのが人情というもの。
詰め込み教育にモノ申す!と我が道を行く中2長男と、
学校から帰るなりランドセルを放りなげ、友達と遊びふける小5次男。
ま、いいかな…というところにしか落としどころが見つからない私と
「いいと思うよ」と大らかにのたまう夫。
うちの子育て、呑気すぎますか~?という迷いがフツフツフツフツ。
これは次男が遊びに出掛ける時に私に残していく置き手紙。
「どこそこに遊びに行ってきます」と書く暇も無いのか、
ただ「遊」という一文字のみ殴り書き。おまけにこのメモを毎日使い回している!
アホすぎます。
しかし、そこがなんともカワイイのですよ。やっぱり男の子ってやつは。
学問の神様でもあるフクロウさんでも飾りましょう。せめてもの気休めに。
偶然 · 2013年3月4日 月曜日
ひとりのお昼ごはんは、
先日たくさん作り置きしておいたミートソースを解凍して
スパゲティボロネーゼ♪
笠間の青柳憲儀さんの八寸花黒釉リム皿に盛りつけて、
「いっただきまーす」と言ったとたん電話が鳴りました。
電話の主はなんとその青柳さん。
注文をお願いしていた器の納品に今週いらして下さるとのこと。
この偶然が面白くて、カメラを取り出してパチリ。
花の縁飾りと、渋い光沢のある黒釉が、
何を盛りつけてもご馳走にしてくれる存在感。
同じタイプで粉引もあって我が家ではペアで使っております。
あと少しだけ在庫もあります。
そして、近々届く青柳さんの新作もぜひぜひお楽しみに。
(花黒釉八寸リム皿 5040円)
蕗味噌 · 2013年3月3日 日曜日
ハコニワお休み中。
店の片隅の木瓜(ボケ)の蕾が人知れずほころび、可憐な花を咲かせていました。
久しぶりに予定が何も入っていない日曜日。
父を見舞った後は、たまった家事を片付け、ソファでうたた寝。
やりたいことはたくさんあったものの、またまたその半分ほどもできなかったのでした。
こんな私とはうらはらに、実家の母は毎日朝から夕方まで父に付き添いながらも、
家に戻ると夜な夜な台所に立ち、何かしらこしらえています。
今日私が受け取ったのは「蕗味噌」。
もう、ふきのとうが顔を出す季節なのですね。
娘としては夜ぐらいは母にゆっくり休んで欲しいのに、
「どんな時でも何か作らなければいられない。そうしたいからしているの」と。
雨にも負けず、風にもまけず、雪にも夏の暑さにも負けず、毎日台所に立ち、
家族や自分のために美味しいものをこしらえる。
そんな人に私はなれるのだろうか?
母は決して「メンドクサイ」を言わない人。
だから私も「メンドクサイ」という言葉を、まずは減らしてみることにしよう。
それが来月の誕生日までの目標です。
少しだけ目標に近づいて、ひとつ年を取ろうかな…と。
蕗味噌を盛りつけたのは、小野悦子さんの小さな小さな四角小鉢。
野趣が感じられるものが似合う、温もりのある器です。
(小野悦子 四角小鉢 5.5センチ四方 h3センチ 840円)